CSCサーキット走行

【2016年9月】

今年のシルバーウィークは変則で繋がらない。
中二日の平日は諦めて仕事するとして前後の休みはどう生きてみようかな・・・・。

後半は金曜休みにして4連休、この間にスタジオ入り1本、飲み会1回を入れてある。
スタジオは久しぶりの3時間ぶっ通し練習で死ぬ覚悟(!)
飲み会も死ぬほど飲んでやる!モードで待機中。

さて前半の3連休をどうしよう?
予てから訪れたかったCSCで走ってみたいな。
サイテルにも泊まってみたいな・・・。

CSCとは「サイクルスポーツセンター」の略称で自転車の公式競技を行える施設の事。
静岡県伊豆修善寺にある一般財団法人だ。
規定には「競技用自転車に関する調査研究等を通してサイクルスポーツの向上発展を促進するために活動する」とあるが、要は自転車を軸として体力向上や子供と楽しめる場所を提供している遊園地。
休日には家族連れが多く訪れ、小ぶりなアトラクションを楽しんでいる。
その一番奥にある入り口が5kmサーキットのコースであり、本格的なロードサーキットとなっている。
通常は自転車走行のみのコースなのだが、貸切の形でクルマやオートバイの試乗会コースとしても使われている。カーグラTVでは普段から撮影に使っている場所でも有名だ。

総距離5150m、高低差100mで、いわゆる「心臓破りの坂」として非常にハードな構成になっている。
もちろん家族でも楽しめるように解放はしているのだが、少なくともママチャリで登れるほど穏やかなコースではない。
のんびりと坂を押して自然を楽しむ余裕がないと厳しいであろう。
嘗ては、その横を本格的なレーサースタイルの競技練習者が時速70km/h近くで抜いていく様があったようで、事故も多かった事から現在では要所をシケインで規制している。

「弱ペダ」で知名度が全国区になった「サイクルスポーツセンター」であるが、現実に準じた物語構成だった事がより多くの人に親しまれる事となった。
自分もアニメで接しなかったら存在すら知らなかったし、ましてマンガに登場する合宿所に泊まろうなどとは思わなかっただろう。
4日間で1000km走破!・・・って事は、250km/日だから50周で12時間走り続けたとしても、その全てを14分30秒/周で走らなければならない。
実際のコースの解説には「健脚で20分、ゆっくりで30分」とある。
それを上回って走るなんてマンガの世界!・・・・を味わってみたかったのね。

だから最初に立てた目標は、5時間で60km → 25分/周 って立てた訳だ。
結果から言うと「12周どころか3周できずにリタイヤ!」だったのである!
「無知」とは怖いものだと感じ、また多くの事を学んだ体験だった。
それでは始まり始まり!

2016年9月17日(土)
5時起床、6時出発。

東名は普段通りの渋滞で海老名まで15km程度。
厚木で降りて小田原厚木道路を南下、西湖バイパスから箱根新道へ抜ける・・・・予定が何故か箱根湯本駅に出ている・・・・。

ハッ!と気が付いたが最後、箱根登山鉄道と並走して宮の下から小涌谷を抜けて芦ノ湖へ到着したのだった・・・・。

気を取り直して、県20号を南下し、伊豆スカイラインへ。
2009年のいちさん倶楽部での箱根ツー以来、7年ぶりだ。

しかしここはいつになったらETC化するんだろう?
「どこまで?」って聞かれても「ナビの仰せの通り」としか言いようがないし。

今週は秋雨前線が停滞し台風と相まって雨続きの予報。
とは言ってもこの時点で海抜637mあるのだから前線雲の上に居る訳だ。
細かなミストが気持ちいい(?)

亀石峠で降りて右折、県19号を5分も走るともう到着だ。

51万坪は東京ドーム36個分という広大な敷地に入るといきなり大駐車場があり、その隣にベロドロームが見える。
2020年の東京オリンピックの競技開催地だ。

ちなみにアニメではこんな感じ。(→)

その脇を左折して登ると、本日の宿泊施設「合宿所サイテル」に到着。
結局、出発してから4時間の行程だった。
(ホント!伊豆は遠いわ・・・)

さすがに190人収容の合宿所、結構大きな建物だ。

ここまで急坂を上る。
この勾配は自分では登り切る事は出来ないな。
押して歩こう・・・・。

右に見えるのがベロドローム。

さすが合宿所。
味も素っ気もない作りだ。

2人の予約だったのだが5人部屋だった。
ラッキー〜!

10時
早速着替えて自転車の組立に入る。

さすがに軽自動車では縦に置く事が出来きず寝かせた。
シートポストを外せば何とかなったのかもしれないが、シート高の調整はやりたくなかったもので。
両輪は左右のシート脇に沈めてラッシング。
意外に上手く納まるものだ。

う〜ん・・・相変わらず美しいフォルムだ!
「GAMERA」ロゴが映えてるぞ!

急坂を下ってすぐにゲート。
このゲートはパークへのゲートであって、コースはその先だ。

右に見える白い鉄骨はミニ・ジェットコースター。
子供が喜ぶパーク設備の一つである。

入場券とコース持ち込み券。
遊園地なのだから子連れやお爺ちゃんお婆ちゃんも多い中で、ヘルメット・サングラス・シューズ姿でロードレーサーを押しながらチケットを買っている姿はなんか違和感だ。

一般的にはロードレーサーを近くで見る機会もそうは無いのだから皆が興味深々で寄ってくる。
そりゃ子供がワクワクしながら入場する前で、ビンディングシューズをカチャカチャ言わせながら歩けば、ロボコップに近い存在なのだろうて・・・・。

ジャングルジムやジェットコースターの脇を抜けて、ひと気のない裏まで行くと、正面に5キロコースが現れ、緩やかなスロープが入り口となる。

反対側はメインスタンドでホームストレートが良く見える。

全長5150mの全体図がこれ。(→)

上の写真は左図の「サイクルスポーツセンター総務部」と書かれた地点からコースを見ていると思えばよい。

このように激しい高低差が待ち構えている。
・・・ってか、平坦が全く無い!!冗談みたいなコースである。

こりゃ60kmは無理だな・・・・よし!目標は30kmにしよう!・・・とこの時点ではまだ夢を見ていた・・・。

メインスタンドをピット側から見たところ。

集団で走っているのは皆20代の若者ばかりだ。

今回一緒のひかるさんはまだ到着していなかったので、一人で走り出す事にした。

一周目。
ストレートを下って右にカーブする速度がすでにヤバい。
ブレーキをかけながらゆっくりとね!

第二区間の登りですでに後悔が始まる。
一速のまま先の見えない登りが続く。
1500mの時点でもう泣きが入る。

第五区間の2700mまで下りが続く。
途中で恐怖すら覚える下りだ。
ここで毎年救急車が出動するので気を付けてね!と最初にレクチャーを受けた事を思い出す。
うん、よく解った!これは怖い!

第六区間は全部登り!
「秀峰停」直前が勾配12%の「心臓破りの坂」らしい。
まだ一周目なのに額の汗がボタボタと落ち続け、何も考えられない。
前を見ると(登りしか見えないから)絶対に挫けるので下を向いたままひたすら漕ぐ。

「洒落になってない」ってよく使う言葉だけど、本当にヤバいと思った時は無口になるものだと実感。

これは3周目の「秀峰停」での休憩。
あと1000mでゴールなのにそこまで持つ自信すら無くなっていたのだ。

ここで写真を撮って後で驚いた勾配。
こりゃアニメの雰囲気はウソではなかったんだなぁ・・・・。

3周目にここを登った時にダンシングで抜き去って行ったスゴイ人が居た。
あいつ・・・バカじゃねぇ〜の・・・・と気が遠くなりそうになりながら「秀峰停」までたどり着くと、右手のわき道を登った処でその人が倒れながらゼイゼイしていた。
「こんなとこに脇道があるんだ・・・」と見ると「競輪学校」と書いてあった。
どうやら競輪学校の生徒さんだったようだ。

競輪選手が倒れてんだから俺も倒れていいんじゃね?・・・・って思った時点でもう一歩も進めなくなっていた。
モモとヒザの笑いが止まらず歩くのもヤバい感じ。

結局、ここでリタイヤし、あとはゆっくりとゴール。
連続で走れたのは2周半のみで3周目リタイヤ後に走る気力すら一滴も残っていなかった。

60kmどころか30kmどころか15km完走も出来なかったのである。

これは3周目のリタイヤ後の最後の下り。
下りにも関わらず足元がおぼつかない状態。



ちなみに上の動画の中の最終コーナーはアニメでもこう描かれている。(→)

そのまま休憩する事数分。
お昼近くなってひかるさん到着。

「ちょっと流してきま〜す」と言ってから、あっという間に2周。
すごい健脚ですな!と驚いていると、どうやらヒルクライムの練習をしているのだとか。
それにしてもすごいわ。やっぱ練習なんだな。

1時間以上休んでもモモが納まるどころか、熱中症のようなハンガーノックに近い症状が出始めたのでここで断念。

もう帰ろうとした時に監視員が大声で叫び始めた。
どうやら一人倒れたらしく意識がない状態に陥ったのだとか。
すぐに専属の医師が駆けつけたが、症状が重いらしく、結局ドクターヘリが出動する事に。

う〜ん・・・・・チョット真面目にトレーニングしないとこりゃヤバいな・・・・ってかさ・・・・こんなヤバい状態が普通の環境なんだとしたらさ・・・・オレって全くダメダメって事じゃん!?

隣に座っていた若者がゼイゼイ言いながら「やっぱここは体重がダイレクトに響きますね!」と会話していた。
やっぱりそうなのか・・・・トレーニングする前に根本の体重落とさなきゃ命に係わるな・・・・こりゃ・・・。

と、バラバラと激しいプロペラの音を響かせて着陸するヘリを見ながら真剣に思った。

ともかく休憩しても止まらない汗に怯えながらゆっくりと歩いて宿に到着。
冷房を入れて冷やし続けながら、とにかく今足りない栄養を補給しようと食べる。
皮肉なものだ・・・・。

しかしその結果、すぐに体が戻ってきたので一安心。

まさか午前中でリタイヤするとは予想もしていなかったので暇でしかたがない。

かといって筋肉的にもう歩けない状態なので外に遊びに行く元気は無い。
結局館内を探検する事に。

3階にある風呂は前倒ししてくれる事になったが、その前に覗いてみたらまだお湯が張ってなかった。
広くて清潔そうな風呂だ。
楽しみ!

2階の食堂にもそっと忍び込んでみる。
18時に向けた食事の用意がすでに始まっていたが、やはり190人が一度に会する事ができるのでかなり広い。

ところでこの宿泊所サイテルには外国人の泊り客も多い。
様相を観察してもその全てが自転車乗りとは見えず、宿泊だけの感じがする。

そう言われれば「自転車に乗る人だけが泊まれる」と謳っている訳ではないので、バックパッカーだとしたら一泊二食付で7,180円は魅力的なのかもしれない。

結局、ひかるさんは5周目まで耐えて終了したそうで、それでもスゲ〜!と称賛を浴びせたのだが、ゆっくりと風呂に浸かり、ボリュームのある夕食を摂ると、もうそんな事はどうでもよくなる。

さぁ、宴会の始まりだ!
(こっちが目的だもの!)

5人部屋に2人だから荷物は置き放題。
ちらかしっぱなしで準備。

へっ、へっ、今日のために美味しそうな肉類を取り寄せたのよ。

しかも8kgもの氷を投入して20時間以上保持させる工夫をしてあるのよ!

楽しかった1日にカンパーイ!
無事に戻れた事にカンパーイ!
何はともあれカンパーイ!

すぐにホロ酔い。
そりゃ酔いも早いわな・・・・。

出ました!みんなの憧れガーミン!
とてもじゃないが高くて手が出せないよ・・・・。

しかもこの見るからに高そうなサングラス。
(1万5千円はするな!)と思いながら聞いてみると、なんと!
度付きのオーダーメイドで7万円だとか!
もう良く判りません・・・・。

こうして楽しい語らいは0時を過ぎても続いたのでした。

翌日は朝から怪しい空模様。
それでもしっかりと朝食を摂り元気。

やっぱり合宿所だから若者対象なので?食事の量が多め。
それに全体に濃い味付け。
だから余計にバンバン米を食べてしまう。

朝食後すぐに出発の用意。
倉庫に預けてあった自転車は安心保管で文句なしの環境。

最後に記念撮影。
ここから駅まで自走するようで。
元気ですなぁ・・・・。






帰りは伊豆スカの「亀石峠」方向と反対指示のナビ。
一つ手前の「山伏峠」という料金所のない入り口だった。

途中でひかるさんから「駅で電車待ち」との連絡がありとりあえず安堵。
帰りも4時間強で無事に帰宅。

繰り返しになるが今回の経験で思った事。
@ダイエットは目標を立てて必ずやり遂げよう。
 先ずは余計な脂肪を落とさないと何も始められない。
 じっくりと取り組んで確実に落とそう。
A自転車は平坦を走ってもその気になっているだけ。
 坂を見つけて走る練習をしないといつまで経ってもなんの力も付かない。
 走り方にもコツが必要らしいのでちゃんと勉強してみよう。

総距離:326km





おしまい。