ハブのグリースアップ




【2014年3月】

久しぶりにR3で快走しようと準備しての出発間際に、フッとスプロケを綺麗にしてから出掛けようと思った。
昨晩見ていたサイトでR3のスプロケ(SRAM PG830)はシマノのロックリング締付け工具がそのまま使えると読んだ事を思い出したからだ。

本当にピッタリだ。(→)


実稼動車で使うのは初めてのフリーホイルチューナーとロックリング締付け工具。

ギリギリとイヤな音をたてながら緩んだ。


何だろう?と調べると、ロックリングの裏面とトップギアの表面の両方ともにロックナット状(すり鉢状)になっていて、これがこすれながら緩んでいったのだった。
シマノ製には無かったので親切と言えば親切か・・・・・。


3枚目以降のカセットがバラけない。
何か引っ掛かっているのか?と見たら1箇所ピンが打ち込んである。
何の意味があるのだろうか?


ALX280はシールドベアリングだったので、実際にカップ&コーンを見るのは初めてだが、バラし方は散々ネットで調べていた経緯もあってすでに手順は把握している。

カップ&コーンはベアリング球(鋼球)がボロッと落ちるのでシャフトはそっと抜く必要がある。
また万一落下すると真円に近い鋼球なので非常に弾む為、見失う可能性あり。
新聞紙等をクッションにして防止対策をする事。
出来れば転がらないようにこうした磁石皿を用意したい。(→)

片側のベアリングを1個づつ指で掻き出す・・・・9個?・・・・すっげ〜不安になった。
両側で18個、少なくとも奇数じゃない事を確認してから、手を洗ってパソコンへ直行!
調べた結果、リアは片側9個、フロントは10個と判明して一安心。

前ハブ用ベアリング:3/16インチ、10*2=20個
後ハブ用ベアリング:1/4インチ、9*2=18個

バイクの手入れ用に常時ストックしているパーツクリーナー(脱脂スプレー)で洗ってやると瞬時にピカピカになる。

あれ?17個しかない!(→)
磁石皿の裏側に1個張り付いていた・・・・。


つい2日前にY'sRoadで会話したばかり。
Q「このプレートだけって売ってないですか?」
A「単体では販売してませんね」
Q「必要ないの?」
A「ディレイラーの設定がキチンと出来れいれば必要ありません。わざわざ外す人の方が多いですよ」

なるほど、どちらかと言うとローからトップに向けてスプリングが働くから、外れ易いのはトップ側であって、よほど設定が狂ってない限りはロー側に落ちる事はないという事か。

だったら無くてもいいか・・・・・。


もちろんホイールもシャフトも全て一度脱脂する。

シャフトはロックナットが17mmだったので緩んだ方を外した。


バイク用に使っているチェーンオイルは特殊なテフロン系なので、自転車にはメンテルーブを使う事にする。


いよいよシマノグリースの出番だ!
たっぷりと挿入。

もうカメラがグリースでベトベトだぁ・・・・・。


思ったより硬いので全てのパーツに塗布しておく必要あり。
鋼球1個1個にも丁寧に塗布してから1個づつ入れていく。

グリースの粘度で指の先に置いた鋼球をそっと入れていく。
逆さになっても粘度で落ちてこないが、そこは気を使いながら早めに玉押しでそっと塞ぐ。

反対側を作業する時は、玉押しで塞いだままそっと立てかけて外れないように気を付けながら。


玉押しも含めてシャフト全体にも塗布する。

後はナットを思い切り締めて終了!
やったぁ〜簡単だぁ!・・・・とホイールを回そうとしたが回らない!・・・・あれ?
今締め付けたナットを緩める・・・・・ホイールが回った・・・・え?
いやいや・・・・このナットは締め付けなきゃマズイべぇ・・・・??
ちょっと考えてみたが諦めて再び手を洗いパソコンへ。
「ガタのない、しかもゴリゴリとしない位置でフリーボディの反対側のナットを締めます」・・・・・・・・・本当かよ!?

これは知らなかった!
とにかく締め付ければいいと思っていたのだが、クランクキャップと同様に「手加減が必要」なパターンであった事が判明した!

上記サイトでも片側は外さずにそのまま再組み付けしていたが、本来ならば両方外してグリースアップすべきなのだろう。
ここでは新品を買ったと想定して、左右の軸長が未調整のままと仮定すると、手順としては、
@左右の球押しをホイールが動かなくなるまで締め付けて仮止めし、左右の突き出し量を測定する。
A左右の突き出し量が同じ長さになるまで@を繰り返す。
BAの結果から左右を1mm単位で戻してホイールを回してみる。必ず左右対(つい)で戻す事。
C回転にゴリ感がなくなるまでBを繰り返し、尚且つ隙間が空く寸前の突き出し量をメモしておく。
Dシャフトを外してスプロケ側の球押しをロックナットで固定する。(締め付け後の突き出し量をチェックする事)
E反対側の球押し突き出し量に従って設定しロックナットで固定する。(ゴリ感と隙間感をチェックする事)
となる。

新鮮な驚き!:
ハブシャフトはただの寸切ボルト!
ベアリングの圧着感は玉押しの締め付け量で調整する事!

早速ロックナットと玉押しをバラそうとスパナを当てがうが入らない!?
あれ?17mmじゃ大きいし、14mmじゃ入らない・・・・・15mm!!・・・・持ってない・・・。
100均で揃えた薄型スパナに15mmは無かったのだ!!

新鮮な驚き!:
薄型スパナは13mmと15mmも用意する事!

仕方がないので今回はこのまま片側はバラさないまま、そしてもう片側は玉押しとロックナットを締め付けないまま!組み付ける事にした。
まぁ、構造は理解したので、レンチを揃え次第締め付けだけは実施するとしよう。
ただ最後にクイックレバーでの締め付けもあるのでこのままでも構わない気もする・・・・・。


続けてフロント。
手順はリアと全く同じなので省略。

ただしフロントはシャフト径が小さくて指が入らなかった為に焼き鳥用の串を使って作業を行った。(なかなかグットですよ!)
しかし最後の1個はどうしても抵抗するのでラジペンでそっと摘み出す。

フロントはリアより小さい鋼球が片側10個で合計20個だった。
(とにかくパーツも手もグリースまみれなので直径の計測は省略!)

こうして一通りの作業をしてみると、改めて自転車のフレームはホイールの突き出たシャフトの上にチョンと乗っているだけの構造だという事が判る。
チョンの意味は「10mmにも満たない長さのシャフトの上に、これも10mmにも満たないハンガー(フォーク)が乗っているだけ」という意味。
これで時速50km/h以上出せるし、ギャップに乗って弾む事もあるんだから、考えてみたら恐ろしくなる。
少なくともクイックレバーの締め付けだけは毎回しっかり確認せねば危険だと感じる。

・・・・などと結局4時間も掛けてしまい、昼食もお出掛け♪も断念となってしまった!・・・・・まぁ・・・・満足してるけど・・・・・・。


翌日、またしても懲りずにキャンドゥ系の百均で13&15見っけ!
しっかし自転車のメンテに携わってなかったら、百均でこんなスパナ見つけた日にゃ〜「工具ナメとんのか!」って腹が立ったろうなぁ・・・・。

いやね、メーカーが出している専用工具でもセットで2,000円前後だから値段の話ではなくて「こんな薄いペラペラの厚みにして単価下げてんじゃねぇ〜よ!どうやっても使い辛いだろうが!」って思ってしまうのだ。

本当に「こんなペラペラの薄っい工具が必要なんだ!」って思いもよらなかったもの・・・・・反省・・・・。


【2014年6月】

本日登りでダンシングした時に「あれ?後輪パンクした?」ってくらいグニャっとした。
止めて確認するも異常なし。
平坦を普通に走るぶんには異常なし。
またダンシングして⇒車体を左右に振るとグニャ!グニャ!・・・・「ええ?ガタつく!」
止めて確認するも異常なし????

後輪を触ってみる⇒異常なし。
握って揺すってみる⇒ん?カクカクする?
握って左右に振ってみる⇒カクンカクンと左右に動く!

揺らしながらハブを見るとホイールが1mmくらい左右に動く。
何?このガタ?

そっと帰ってホイールを外す。
シャフトが左右に1mm動く。
なるほど、シャフトの締め付けが緩んだんだ・・・・・・これ思い切り自覚あるじゃん!

3枚上の写真のナットが無いほうがフリー側だが、この時、
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仕方がないので今回はこのまま片側はバラさないまま、そしてもう片側は玉押しとロックナットを締め付けないまま!組み付ける事にした。
まぁ、構造は理解したので、レンチを揃え次第締め付けだけは実施するとしよう。
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って自分で言ったまま2ヶ月過ぎてるじゃん!
そりゃ緩んでも仕方が無いわ・・・・・・自己責任!!・・・・・ごめんよ!R3!

って事で締め直して終了!・・・・・・ところが・・・・この影響はそれだけではなかった!

クイックレバーを締め付けているのにフレームが締まらない・・・・。
ホイールが締まらずにガタガタのまま。
どうもクイックレバーが用を成していないようだ。何故?

クイックレバーを観察すると締め付ける平たいナットよりも細いシャフトの根元から突起している部分が0.5mmほど突き出している。
そしてそれがハブのシャフトに当たっていて、つっかえ棒になっていたのだ。

つまりこの写真の左側の突き出し量がハンガーの幅よりも出ていた為に、その突起がシャフトに当たってつっかえ棒になっていたのだ。
つまりつまり、それだけ左側が突き出してしまっていたぶんだけ、右側が2mmほどしか出ていなく、ハンガーにかろうじて引っ掛かっていたのだ。

3枚上の写真では正常な突き出し量だったのに、この2ヶ月で2倍近い長さになってしまったのか?
やはりフリー側を締め付けなかった事が原因のようだ・・・・・・。

そこでもう一度バラして、この写真のように左右を揃えてから、左右のナットをキッチリ締め直して固定した。

試乗する限りはこれで問題ないようなので暫く様子を見よう。
それにしてもハブコンレンチが必要だ。
もう買い揃えるしかあるまい・・・・・。